銭湯の歴史

仏教と入浴施設

入浴施設の起源は仏教の考えと密接になっています。平安時代や鎌倉時代は、お寺の僧侶達が貧困者や病人に「浴堂」を施していました(施浴)。これは仏教で「病を退けて福を招来するもの」とされていたため。施浴を行っていた設代表的なお坊さんには重源がいます。のちにこれらから派生して、入浴料金をとるようになったのが銭湯のはじまりといわれています。

江戸時代と銭湯

江戸時代にはじめて銭湯風呂を作ったのは伊勢与市と言われています(東京都浴場組合ホームページによると)。当時の風呂は、蒸し風呂である戸棚風呂。浴槽に膝までつかり、上体を蒸気で蒸すいわゆる湯船とサウナが一緒になったような形式でした。なお、当時は混浴でしたが、風紀の乱れがあり、男女が分けられることになりました。

その後、首までつかれる現在の風呂ができ、明治時代には近代化と共に銭湯が急速に発展しました。

そして現在

現在の家庭では、内風呂の普及率が非常に高まり、銭湯の廃業が続いています。しかし、コミュニケーションの場やカフェなどとして新たな試みもされています。